睡眠時無呼吸症候群の自覚症状がない人が6割も

睡眠時無呼吸症候群の患者にとって、仕事上でまず困るのが、日中の強烈な眠気ではないでしょうか。

とりわけ、自動車などの運転中の居眠りは大事故につながる恐れがあります。実際に当社団の牛嶋もSASが原因で事故を起こしてしまったことがあります。

とはいえ、徐々に対策が進んできており、J R西日本で2003年にSASを患う運転士が約8分間の居眠り状態に陥り起きたオーバーラン事故を契機として、プロのドライバーを抱えるバス業界、トラック業界などでSAS検診の導入が広まっています。

今回は、「S A Sスクリーニング検査実施後のフォローアンケート」社団法人日本トラック協会 (アンケート回収日:平成21年1月30日)から、回答結果をいくつか抜粋してご紹介したいと思います。

事業者は、事故とSASの関連性が高いと認識

まず以下のように、SASと事故との関わりについては、「大いに関係がある」が34.2%,「あると思う」までの合計が95%となっており、事業者については、関連性が高いと認識していることがわかります。

しかし、要精密検査対象者のうち自覚症状がなかった人が6割も・・・

ただし、検査を受けた結果、要精密検査と診断された方の「自分が対象者になると思ってもみなかった」の回答が60.1%と、自覚症状がない方が非常に多いことがわかります。

CPAPの効果を8割の人が実感

CPAPがうまく着けられている人は、眠れるようになったなど効果を実感できていることが分かります。しかし逆から見ればCPAPの治療効果が得られないと回答した31人(17.7%) と約2割の人は、他の治療法を試す必要があることになります。

CPAPが合わない患者さんへの、患者目線での他の治療方法の情報共有も私たちの団体にとっての大事な使命だと考えています。

CPAPを自分で購入したいという人も

毎月の治療費が「高い」と考えている方が75%もいます。CPAPの治療費がかなり負担になっていることが伺えます。
そのこともあってか、10:4の割合で、CPAPを購入したいと考えている人がいるようです。

とはいえ、「10万円以内であれば」ということであり、そうなると現状では品質に問題なく、かつ安いCPAPはなかなか見つけられていないのではないかと思われます。

当社団ではそのような患者さんのために、購入しやすい価格帯のCPAPを実際に試して購入できる場所作りの準備を進めています。

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とりわけ治療に関しては、病院の方針等や医師の考え方等によっても異なりますので、あくまで参考情報としてご利用ください。

 

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