CPAP(シーパップ)治療をやめたい!やめることはできる?
AHIを20未満まで下げることができればCPAP治療をやめることが可能
CPAP治療とは、中等度から重度の睡眠時無呼吸症候群の人に対して保険適用でおこなうことができる治療ですが、症状が改善すればCPAP治療をやめることは可能です。
主治医の診断によるのは当然として、より具体的にはAHI(無呼吸低呼吸指数)を20未満まで下げることができれば治療をやめられる可能性が出てきます。
しかしながら睡眠時無呼吸症候群の主な原因は
肥満による気道の閉塞です。すなわち睡眠時無呼吸症候群の改善には、適切な食事管理や運動習慣などの生活習慣の見直しが必要であり、いわゆるダイエットを成功させなければならないため簡単にやめられるわけではありません。
もっとも睡眠時無呼吸症候群の原因が肥満ではなくアゴの形の問題であったり、扁桃肥大があったりする場合は、それらの手術をおこなうことでCPAP治療を中止できる場合もあります。
他の治療法に切り替えるという選択肢も
睡眠時無呼吸症候群の治療方法はCPAP治療だけではありません。マウスピース治療やナステント治療に切り替えることも考えられます。
マウスピースの場合は、マウスピース装着して就寝することで下あごを前に移動させて、舌が喉の奥に落ちるのを防ぐ方法であり、ナステント治療は、ナステントという柔らかいチューブを鼻から喉まで通すことにより、気道が狭くなるのを防ぐ方法となります。
このほかにもレーザー治療などがあります。
いずれの場合もCPAP治療とは違う方法で空気の通り道を確保して睡眠時無呼吸症候群の症状を緩和させることが期待できます。しかし一長一短があり、それぞれの患者さんに合う、合わないということもありますので慎重に検討する必要があります。
睡眠時無呼吸症候群が改善する前にCPAP治療をやめてしまうと・・・
睡眠時無呼吸症候群の症状が改善する前に、CPAP治療が苦しいからと言って自己判断でやめてしまうのはやはり大きな危険を伴います。
無呼吸になっている自覚がない場合でも症状が改善されていない可能性が高く、睡眠時無呼吸症候群の人は眠りの質が低下しています。
CPAPをやめたいと考えるのであれば
時間をかけて抜本的に肥満解消の努力を続けるか、その他の治療法を試してみるといったところが現実的な選択肢になりそうです。
当社団でもCPAP以外の治療法について患者目線で紹介していますのでそれらの記事も併せて参考にして頂ければと思います。
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とりわけ治療に関しては、病院の方針等や医師の考え方等によっても異なりますので、あくまで参考情報としてご利用ください。
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