スポーツ選手にも多い睡眠時無呼吸症候群
アメフト選手や力士は、睡眠時無呼吸症候群の発症確率が高い
北米プロアメリカンフットボールリーグのNFLでは、「3人に1人が睡眠時無呼吸症候群を発症する」との研究結果が出ています。
しかも、一般人と比較して約5倍の有病率とのことです。(参照元:New England Journal of Medicine)
また日本のスポーツ関連では、力士を対象に夜間睡眠中の酸素飽和度(SaO2)を測定し、23人中11人(47.8%)に何らかの異常が認められたという報告があります。(鈴木ら. 日本呼吸器学会. 2003)
このようにアメフトや力士のような体重を増やす必要があるスポーツ選手の場合、体重増加により気道が確保しにくくなることで一般人以上に睡眠時無呼吸症候群を発症しやすい傾向があるようです。
首周りが太くなると
また、単に体重の問題だけでなく、首回りの筋肉量が多くなる格闘家やラグビー選手、ボディビルダー、野球選手なども発症しやすい傾向にあるようです。2023年に日本ハムファイターズ監督の新庄剛志さんが睡眠時無呼吸症候群であることをテレビ番組の中で公表しましたが、あれだけの体型の方でも発症する可能性があるということです。
このようにスポーツで体を鍛えている方でも睡眠時無呼吸症候群になる可能性がありますので、疲れが取れにくい、眠れていないなどの自覚がある方は、一度医師に相談されると良いかもしれません。
ちなみにスポーツ選手の場合、睡眠時無呼吸症候群を治療するというだけでなく、眠りの質を高め、睡眠中に酸素がしっかり取り込めるようになることで、日中の集中力の持続、運動能力の向上、ケガの回復など様々なメリットがもたらされることが期待できます。
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