「睡眠時無呼吸症候群＝軽症判定 → CPAP自費購入」に至った方の事例

当会の相談会で印象的だった事例

をご紹介します。

ある患者さんから、医療機関での検査日まで数週間あり、その間の眠気が深刻で「検査結果が出るまでCPAPを短期レンタルしたい」ということでご相談をいただきました。

実際に、この方がCPAPを使用してみたところ、「驚くほど眠気が軽減した」と効果を強く実感されたとのことでした。しかし、検査結果は “軽症” という判定となり、保険適用の処方には至りませんでした。

それでもご本人は、「軽症でも自分には必要だと分かった」「仕事中の眠気が改善したのに、使わない選択肢は考えられない」と考え、保険適用外でも良いとのことでCPAP（シーパップ）を個人購入（自費購入）されました。

このように、

検査待ちで短期使用 → 効果を体感
軽症判定でも生活上の改善を優先して購入へ

という流れは決して珍しくありません。

この事例は、CPAPは“症状の重さ”だけでなく“生活の改善度”で選ぶべき治療であることを象徴しています。

患者の会は、いつでも気軽にご相談できます

私たち「睡眠時無呼吸症候群に打ち克つための患者の会」では、同じ悩みを抱える方々が安心して相談できる場所を提供しています。

このように購入される前に、短期レンタルを試したり、その場でのCPAP無料体験も可能ですので、気になる方は是非ご相談ください。

詳しくは以下をご覧ください。

CPAPの短期レンタルや、CPAPの無料体験ができます

無呼吸&いびき相談室はこちら

本当に「CPAPの個人購入」は可能なの？

結論は可能です。
ただし、一般的なレンタルとは異なる点や注意点があります。

●保険適用外のため、自費での購入になる

当然ながら費用は全額自己負担となります。

●販売店によっては診断書の提示を求める

安全性の観点から、睡眠検査結果や医師の意見書を求める場合があります。

●国内正規品を選ぶことが重要

海外通販や中古品は、安全性、衛生面、故障時のサポートが不十分なことが多いため、患者の会としてはあまり推奨できません。

なぜ「個人購入」を選ぶ人が増えているのか？

当会の相談で多い理由は以下の通りです。

① 軽症でも眠気・疲労が強いケースが多い

基準値に届かず処方されない方でも、日常生活に支障が出ているケースは非常に多い。

② レンタルCPAPは機種選択が難しい

自分にあわない機種でも変更できない（その医院に他の取扱機種がない）ことが多く、「せめて一度比較してみたい」という希望が強い。

③ 仕事の都合で毎月の通院が難しい

症状も安定しており、レンタルではなく自分で管理したいというニーズが増加。

④ 小型CPAP・モバイル対応へのニーズ

出張・旅行などでの相談が増加。

個人購入のメリット

●自分に合った機種を選べる

圧のかかり方、吸気・呼気のリズム、静音性などは相性がある。

●通院が難しくても継続しやすい

ワークスタイルが多様化する今、「通院がネック」という声は多い。

●旅行や災害時にも対応しやすい

小型CPAPは大きな安心材料。

個人購入の注意点（患者目線でのアドバイス）

① 必ず“試してから”判断する

どの機種が良いではなく、「自分に合うかどうか」 が最重要。

② 非正規品・中古品は避ける

安全性・衛生面・アフターサポートに問題があることが多い。

③ 医師の関与は重要

睡眠検査・合併症の管理は必ず医師と相談しながら行う。

④ 生活スタイルに合う仕様を選ぶ

静音性／加湿性能／バッテリー／小型／データ確認など。

当会が無料体験会を開催する理由

当会が中立的な立場で体験会を続けている大きな理由は、「患者が安心して比較できる場所がほとんど存在しない」 ためです。

医療機関では機種は選べないケースが多く、販売店では医療的な相談がしづらいと言えます。

その間の“空白”に悩む患者が非常に多く、その声を受けて当会は以下を提供しています。

複数メーカーのCPAPを実際に体験できる機会
マスクの比較（鼻マスク／フルフェイス等）

口コミで遠方からでも参加される方が多いのは、「中立の立場で比較できる場」が希少だからだと考えています。

自分の生活を守るために、治療の選択肢を知る

「CPAP 個人購入（自費購入）」という選択肢は、これまで“重症者だけの治療”と思われてきたCPAPに、新しい道を開くものです。

軽症でも眠気がつらい
今の機種が合わない
2台目が欲しい
生活スタイルに合わせたい

こうした切実な声にこたえるため、私たち一般社団法人睡眠時無呼吸症候群に打ち克つための患者の会では、誰もが安心して相談できる場所として、体験会・相談会を継続しています。

どうか一人で悩まず、お気軽にご相談ください。

患者の会からのメッセージ