睡眠時無呼吸症候群と高血圧の関係
呼吸の通り道が狭く無呼吸になる閉塞性睡眠時無呼吸症は
高血圧を持つ人の30~60%に認められ、特に3種類の降圧薬を併用しても血圧コントロールがうまくいかない治療抵抗性高血圧を持つ人の70~80%に認められると報告されています。
そのため2003年の国際会議から二次性高血圧に閉塞性睡眠時無呼吸症が含まれるようになりました。
では、なぜ高血圧の人に
閉塞性睡眠時無呼吸が多く認められるのでしょうか?
主には理由のような理由があるようです。
・無呼吸により換気がうまくできないことで血中の酸素濃度の低下、二酸化炭素濃度の上昇が起こり、交感神経を刺激し血圧を上昇させる。
・睡眠時無呼吸による睡眠障害がストレスとなり高血圧を引き起こす。
参考文献:「2023年改訂版循環器領域における睡眠呼吸障害の診断・治療に関するガイドライン」2023年3月11日発行 合同研究班参加学会
このように
睡眠時無呼吸症候群と高血圧の関連性は高く、無呼吸であることが様々な病気のリスクを高める可能性が考えられるので、私たち患者としては、やはりできるだけ早く無呼吸の状態を脱することが重要と考えます。
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