寝ているときだけでなく、日中も息苦しさがあります。睡眠時無呼吸と関係がありますか?
患者の会にお寄せ頂いた質問や、やり取りの中から、共有しておいた方が良いと思われるものを順次記事化しています。皆様の参考になることがあれば幸いです。
日中の息苦しさは、実は“夜の呼吸障害”が原因のことがあります
睡眠時無呼吸症候群(SAS)は「夜だけの病気」と思われがちですが、夜間の無呼吸が日中の呼吸状態に影響することは珍しくありません。
特に、
・ 息が浅い感じがする
・ 階段で息切れしやすくなった
・ 胸の圧迫感
・ 深呼吸がしづらい
といった症状が気になる場合、睡眠と関係している可能性があります。
なぜ、夜の無呼吸が“日中の息苦しさ”につながるのか?
以下のようなメカニズムが関係しています。
①夜の酸素不足が翌日の体に影響する
無呼吸が起きると、血中の酸素(SpO₂)が低下します。
これが一晩に何十回も繰り返されると、
・ 全身疲労
・ 呼吸筋の疲れ
・ 酸素を取り込む効率の低下
などが起こり、日中も“呼吸が浅い”感覚につながります。
② 睡眠が分断され、自律神経が乱れる
無呼吸で睡眠が何度も中断されるため、自律神経(交感神経と副交感神経)のバランスが崩れます。
その結果、
・ 呼吸が早くなる(過換気気味)
・ 胸が締めつけられる感覚
・ リラックスができない
など、“息苦しさ”に近い症状が日中も続くことがあります。
③ 心臓への負担が大きくなり、息切れとして現れる
無呼吸は夜間に心臓へ強い負担をかけます。
・ 心拍の乱れ
・ 夜間の血圧上昇
・ 心臓のポンプ機能低下
が起こると、軽い運動でも息が上がりやすくなったり、胸の圧迫感を感じることがあります。
特に、心不全との関連性は医学的にも強く指摘されているため要注意です。
④ 肺の病気と間違えやすい“呼吸の浅さ”
SASによる息苦しさは、
・ COPD(慢性閉塞性肺疾患)
・ 気管支喘息
などの呼吸器疾患と似た症状を示すことがあります。しかし、実際には肺ではなく、夜間の無呼吸が原因で“呼吸のコントロール”が乱れているだけというケースも多くあります。
日中の息苦しさと睡眠時無呼吸が同時に見られたら危険
以下のような症状が複数ある場合、SASの可能性が高まります。
・ 睡眠中のいびき(特に大きないびき)
・いびきが途中で止まる、呼吸が止まっていると言われる
・朝起きたときの頭痛やだるさ
・日中の強い眠気
・集中力の低下
・高血圧、不整脈などの持病がある
息苦しさだけを診ても原因が分からないことがありますが、呼吸の不調+睡眠の異常のセットはSASの典型的な組み合わせです。
どんな検査を受ければいい?
まずは、
・ 呼吸器内科
・ 耳鼻咽喉科
・ 睡眠医療専門クリニック
などで、睡眠時無呼吸の検査を受けることが近道です。
自宅でできる簡易検査(スクリーニング)
指先や鼻に小さなセンサーをつけて寝るだけで、
・ 無呼吸の回数
・ 酸素低下の程度
が分かります。
精密検査(PSG:終夜睡眠ポリグラフ)
脳波・呼吸・酸素・心電図などを測定し、より詳細な診断が可能です。
放置するとどうなる?
SASが原因の息苦しさを放置すると、次のリスクが高まります。
・ 高血圧の悪化
・ 心臓病(心不全、心房細動など)
・ 脳卒中
・ 糖尿病の悪化
・ 日中の眠気による事故
・ 慢性的疲労によるメンタル不調
息苦しさは“体の警告”です。
原因を正しく調べることが、健康を守る第一歩になります。
日中の息苦しさは、夜の無呼吸が原因のことがあります
・ SASは夜だけの病気ではない
・ 酸素不足・自律神経の乱れ・心臓への負担が日中に影響する
・ 肺の病気と間違われやすい
・ いびきや朝の不調があれば要注意
・ 検査を受ければはっきり原因が分かる
息苦しさが続くときは、“睡眠”にも原因があるかもしれません。
ぜひ一度、調べてみてください。
患者の会からのメッセージ
私たち「睡眠時無呼吸症候群に打ち克つための患者の会」では、同じ悩みを抱える方々が安心して相談できる場所を提供しています。
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詳しくは以下をご覧ください。
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本記事は、医学的アドバイスや診断を目的とするものではなく、内容の正確性・完全性・最新性を保証するものではありません。記事内容に基づく判断や行動について、当会では一切の責任を負いかねます。健康に関わる重要な判断は、必ず医療機関にご相談ください。
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